時は春、くれないの花は、しだれやなぎの緑に光をなげかけ漢水かんすいの流れもすんで一枝いつし清らか。そよ風が吹くと、林の中で,一枝いつしが軽くゆでうごく、だが今、この江北こうほくの地方でもまた、この春景色の中、宇文六うぶんろく彼方あなたはよりなやましい江南こうなんの地へと旅立って行かねばならない、この春景色はるけしきのなかだが一方では別れもあり、深いうれいいにうちしずむ。
常建・・・盛唐の詩人・708年〜不詳・開元十五年進士となる・字は休文