寝台の前に月の光が白く差し込んでいるのを見て地上に降った霜かと見まごう程でした。頭を上げて山の端にかかっている月を眺めているうちに故里のことを懐かしく思い起こされ頭は知らず知らずうなだれていくのです。
牀はベッド疑は「疑うらくは」と訓読します。漢文訓読の特殊な語尾の「らく」「く」はその動詞を名詞化の働きをもっています。対句仕立ての後半の二句は叙情が歌われています前の二句は無心の句ですが後半は有心の句で特に「挙頭」「低頭」には李白の懐郷の情がにじみ出ています。