親知らず


 
関取 花 作詞 作曲
薄井 由行 ピアノ編曲


言えないことが増えるたび
大人になれた気がしてた
嘘が上手につけるたび
賢くなれた気がしてた

なにかを抱えていなきゃ
不安で仕方なかった
満たされないふりしたかった あの頃
真っ暗闇の奥に隠してた
痛みがありました

大丈夫と聞かれては
放っておいてと言った
知らないくせにと突き放した あの頃
それでもいつもあなたに 見透かされてた
痛みがありました

あなたに言えないうちに
あなたに言えないうちに
大きく育ってしまった 親知らずが
ズキンズキンとうずくたび
あなたの顔を思い出し
夜に紛れて泣きました

あなたの知らないうちに
あなたの知らないうちに
大きく育ってしまった 親知らずが
ズキンズキンとうずくたび
あなたのせいにしたくなり
扉の鍵を閉めました

人気者になりたくて
外面(そとづら)ばかり良くしてた
家に帰ればホッとして
あたりちらして喚いてた

素直になれないくせに
優しくなれないくせに
大きく育ってしまった 親知らずが
ズキンズキンとうずくのは
あなたに言えない言葉を
ぎゅっと噛みしめるからでした