枯 山 唄

語訳
潮来=茨城県霞ヶ浦の東端行方群水郷の里
常陸=旧国名 茨城県の大部分
鹿島=茨城県鹿嶋市 この詩ではおおまかな鹿島地方
神山=明治20年頃の大字の地名 現在の大洗町
通訳
潮来出島に降る雨は、いつの夜から降るのだろう
枯れ山に吹く風は枯れてくれよと幾日吹いたことであろうか。
常陸鹿島の神山に、私が流す涙と同じ思いの雨よ降れ
作者略伝
民謡詩人、童謡詩人、茨城県多賀郡(現在の北茨木市)に
生まれる。本名英吉、明治35年東京専門学校(現在の早稲田大学)を中退、
3年後に日本で最初の創作民謡集「枯草」を
刊行。明治40年に国語自由詩を促進する早稲田詩社を相馬御風、人見東明、
三木 露風らと結成、その後大正8年ころから童謡運動を推進、
10年に民謡集「別後」童謡集「十五夜お月さん」
がまとめられた。
其の活躍は北原白秋西条八十と並んで三大童謡、民謡詩人と
称された。

著名な詩に「船頭小唄」「波浮の港」「赤い靴」