春のあした


 
尾上 柴舟 作詞
松島 彜 作曲


1)
紫におう山の端(は)の
雲より夜のあけゆけば
柳のつつみ星消えて
野寺の鐘の音すなり

2)
御(み)あかし残るうぶすなの
森の桜の見えそめて
鴉(からす)むれゆく松原の
末より上(のぼ)る薄煙(うすけむり)

3)
水豊かなる川ぞいの
麦生(むぎふ)の霧やや晴れて
朝立いそぐ旅人の
小笠(おがさ)の上に雲雀啼(ひばりなく)く