キョウチクトウ科の常緑低木。原産地はインド、江戸末期に渡来し、仏縁の木として、寺院に植えられました。今日では、公園、緑地帯、砂防用など、広く栽培されていますが、暖地性ですから関東以西に多く見られます。6月〜9月ごろまで長期間、南国的な濃い桃色の花が多いですが、白色、淡黄色もあります、枝や葉を切ると白い液を出し、強い毒性が有ります。花にも毒性がありますので、注意が必要です。特に子供さんには気を付けてあげて下さい。
キョウチクトウは、スペインでは、聖ヨセフの花として、人々の間でとても尊重されています。また「キョウチクトウの花はイタリアの南部都市の廃墟ですばらしい光景をみせている」という一文が、チェンバースの百科事典にあるほどで、現在もイタリア、ボンベイの廃墟の入り口あたりには、
キョウチクトウが盛んに咲き誇っています。しかし、イタリアやギリシャではこの花は葬式の花といわれています。それは、茎葉根の皮だけでなく
、この美しいバラ色の花にまで、有毒なものが含まれていて、フランスで子供が中毒したことがあったからです