クレマチスの花

              水原秋桜子

つるはなれ月にうかべり鉄線花てつせんか


昔、ヨーロッパでは、この花のツルをヒモや縄のかわりに使っていました。 野生のクレマチスのツルは、森で薪を束ねるのに使ったり、ベッドの底に張る縄に使ったりしたそうです。 しかし、乞食たちには、もっと特別な利用法が有りました、彼らは、このツルで自分の身体に傷をつけ、 さらにそこにクレマチスの葉をこすりつけて、腫れ物を作り、物乞いをしていたそうです。 そんな使われ方をされていたため、俗に「乞食の食物」とも呼ばれています。 「たくらみ」とは、そのように乞食のたくらみに協力したせいで、いわれ始めたといわれています。


クレマチス(鉄線花)

古くから鉄線花と呼ばれてきた花も含み、近年モンタナ、テキセンシス、インテグリフォリア等の原種と、 それらの交配種も多く流通するようになって来ました。鉄線花はキンボウゲ科のつる性植物です。原産地は中国、垣根、鉢植えにして鑑賞し5〜6月ごろ、葉の付け根から 花梗を出し、大形の白色や紫色の花を開き、6枚の花弁に見えるのは萼片が変形したものです、鉄線花の名は、蔓が硬くて、針金のようなところからついたものです。現在 鉢植えの市場に出回っているのは改良種のクレマチスで、色々な品種があります。




花言葉・ 、精神的な美しさ、たくらみ