鬼子母神の好物がザクロだったという伝説や、ギリシア神話などにも多く登場するのがザクロです、
西欧や小アジア、中国では果樹として愛されてきました。とくにスペインではこの果樹が多く栽培されていて、国際的な標章だといわれています。
しかし日本では花を観賞し、余り果樹としての需要はありません。ギリシア神話のペルセポネの話では、地獄の神プルトンに娘ペルセポネをさらわれた
農家の女神デメテルが、その怒りのために人間界に大飢餓を起こします。困ったゼウスがプルトンに命じて、やっと母親の元に帰れることになったペルセポネは、
喜びのあまりそれまで口にしなかった、地獄の食べ物ザクロを、プルトンの計略にはまって食べてしまいます。そのため、地上に帰ってからも、一年の半分を
地獄で暮らさなければならなくなったという話です。
ザクロ科の落葉低木。小アジア地方原産で、高さ3〜6m。花も実も観賞に値するので、庭に植えられ。6〜7月ごろ、枝先に鮮やかな朱紅色の6弁花を咲かせます。
園芸種には、白色、朱叡、淡紅色、絞などもあります、鉢栽培もされます。これらは花ザクロと呼ばれるもので、結実しないものが多い。梅雨の頃の緑したたる中での
この花は、鮮烈な印象を与えます。ザクロの花には雄花と雌花があって、落ちるのは雄花のほうです、花弁を散らすことなく花ごと落ち、椿の落花に似たところと、血の色というところから、
嫌われる地方もあります。
花言葉・ おろかしさ