ハナモモの花

ハナモモ、鶴見緑地公園

桃の花   与謝野晶子

すくすく伸びた枝毎に
円くふくらむ好い蕾。
若い健気な創造の
力に満ちた桃の花

この世紀から改まる
女こころ譬にも
私は引こう、華やかに
この美しい桃の花

ひと目見るなり、太陽も
風も、空気も、人の頬も、
さつと真赤に酔わされる
愛と匂ひの桃の花

女の明日の熱情が
世をば平和にする如く
今日の世界を三月の
絶頂に置く桃の花




 与謝野晶子・明治11年、大阪府生まれ・歌集 「みだれ髪」「舞姫」 その他 

ハナモモ

バラ科の落葉小高木。高さ3〜5メートル。3〜4月に開花する。 桃の花には、大別すると、採果する品種はいわゆる桃色ですが、ハナモモには濃紅色、濃紫色、白色、絞りなどあります。 同じ枝に色の異なる花がつく、いわゆるキメラもあります。また、桜や梅よりも沢山花をつけるので、漢名では木偏に 兆の字が添えられています。



花言葉・恋のとりこ、よい気立て