サフランの花

サフランの花

サフラン  新川和江

さびしい人から
さびしさを引いた数だけ
サフランは ひらきます

木に咲く花のように
高い梢を 知りません
小鳥が飛んできてとまる
てごろな枝も 持ちません
束ねてリボンをかけようにも
ほどよい茎さえ ありません

でも 地にひくく咲くゆえに
空の深みにおいでのお方を
まばたきもせず
見つめることができるのです
あの方は一りん一りんに
ひかりのまなざしを注いでくださいます

たくさんのさびしさよ
サフランとなって 咲きなさい
サフランと咲いて 癒えなさい




  新川和江  昭和4年 茨城県 生まれ、詩集「眠り椅子」、「ローマの秋その他」など

サフラン

クロッカスの仲間の一種です、赤くて長い雄しべは、古くから薬用に使われました。 、香料、染料としても有効で、料理のパエリヤ(サフランで香りをつけた炊き込みご飯)やカレーには欠かせません。 花よりも染料、香料、生薬として有名な花です。



花言葉・ 快楽