ふるみち


三木 露風 作詞
大中 恩 作曲


古径(ふるみち)は 我が胸のごと
月光(かげ)の 下に照らされ
春の暮れ 山のあなたに
影暗く 長につづけり

いつの日か 深くも路を
石喰(は)みて 車過ぎけむ
二筋に 軋める轍
痕のみぞ 黒く残れる

追憶(おもいで)の ああ 痛ましき址を見よ
日々に壊(くえ)つつ 滅びゆく
愛の胸には 非愁の 小草ぞ茂る

月青み 夕(ゆうべ)となれば
また想う 山の古径(ふるみち)